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「ガトーショコラ取ってくるね」





頃合だと思った彼女はリビングから席を立ってキッチンに向かった





「ガトーショコラには粉砂糖を振って…」





彼女はキッチンで最後の仕上げの粉糖をふるう工程を行っていた





「よしっ。できた!ハート型のガトーショコラ!」





ハートマークにこだわる彼女はガトーショコラの形もキュートなハート型にした





数分後に彼女はトレーを持って再びリビングに向かった





本日の紅茶は…





パリの老舗ブランドの高級紅茶





アールグレイフィネスト





アールグレイやアッサムはチョコレートと非常に相性が良かった





「今日はハート尽くしだな」





セッティングされたテーブルを視界に入れた彼は自然と笑みが溢れた





「うん。かわいくしたくて」





ティーカップはハート型の彼女のお気に入りの物をチョイスした





「ガトーショコラ上手にできた方だと思うの」





ケーキナイフで何等分かに切り分けて皿に移した





「さっそく食べてみて?」





彼女は自信作と言って彼に勧めた





「その前に…。A。あーんしてほしい」





欲が出た彼はつい彼女に要求をした





「えっ?」





いきなりの発言に彼女は一瞬少し驚いた





「オレに食べさせて」





分かりやすく言った彼は彼女の反応を伺った





「ふふっ…。竜胆ったらかわいい」





彼のあざとさに彼女も自然と笑みが溢れた





「いいよ。食べさせてあげる」





すぐに了承した彼女は彼の頭を優しく撫でた





「はい。口開けて?」





フォークで一口大に切って彼の口元に持っていった





「どう?美味しい…?」





器用に彼に食べさせた彼女は反応を伺った





「ん。Aの手作りケーキうまい」





1口食べて素直な感想を告げた





「ホント?そう言ってもらえてよかった」





安堵の表情を浮かべた彼女は一安心した





「おう。(ハート)も胃袋も掴まれたわ」





「ふふっ…。それはよかった」





彼のハートはがっちり掴んだようで彼女は満足そうだった





「後さ…風呂から上がったらAも食べたい」





ケーキを食べながら彼は夜のお誘いをした





「……ダメか?」





彼はあざとい表情で追い打ちをかけた





「大丈夫だよ。私のコト…おいしく食べてね…?」





彼女は彼の誘いを快く受け入れた





2人はバレンタインデーに…





とびきり甘いひと時を過ごしたのであった

フォンデュ【灰谷蘭】→←ガトーショコラ【灰谷竜胆】



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設定タグ:東京卍リベンジャーズ , 愛され , 甘々   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:おりたん | 作成日時:2023年2月19日 9時

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