愛寵噺弐【東京卍リベンジャーズ】 (ページ40)

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親密【乾青宗】ページ40

「今日一緒に風呂入ろ」

仕事が終わり定時で帰宅した彼は彼女に抱きつながら風呂に誘った

「ごめんね。今日はダメなの…」

彼を受け止めながら彼女は都合が悪いと告げて経緯を説明した

「今日はお風呂でスペシャルケアをする日。

だから一緒に入れないの…」

彼女は週2のペースでフェイスにヘアケア、ボディーケアを入念に行う日を取り入れていた

「あー……察したわ」

これはいつもの事で日常的に行われているので彼もすぐにピンと来た

「わかった。じゃあ今日は仕方ないな」

少しもの寂しい感じながらも彼は素直に納得した

「うん。せっかくお誘いしてくれたのにホントにごめんね」

彼女は彼の背中を優しくさすりながら申し訳なさそうに謝った

「別にいいって。Aにも色々あるからな」

美容に関しては女性はする事が多かった

「お風呂上がったらイチャイチャしようね」

彼女は彼の頭を優しく撫でながら微笑んで告げた

「おう。Aが上がるまでライブのDVD見て待ってる」

以前彼女が購入したブルーレイ版を見ながら暇を潰す予定だった

「この人らホントに歌が上手いな……」

大画面で鑑賞しながら素晴らしいパフォーマンスに見入っていた

「確かAはAの人らも好きって言ってたな」

所属事務所が同じで先輩後輩の上下関係があった

「あっ。でも今は活動休止中か」

The・JーPOPといえば、このグループの知名度は世間的に見てもかなり強い印象を残していた

1時間後＿＿

スペシャルケアをする特別な日はどうしても時間がかかるので長風呂になりがちだった

「ふぅ…。いいお湯だった。体もさっぱりしたし」

顔や全身をマッサージしながらケアをしたことで身も心もスッキリした様子だ

「青宗。次入っていいよ」

髪をタオルドライで軽く乾かしながら彼女は彼にすぐ入るように勧めた

浴室が暖かいうちに入った方が寒さに怯えなくて済むので彼女なりに配慮したのであった

「わかった。今行く」

テレビを消した彼は着替えを持って浴室に向かった

20分後＿＿

「あっつ…。なんかアイス食べたい」

彼女に比べて彼の方はすぐに上がった

「冷凍庫に入ってるから好きなの食べていいよ」

顔や髪のアウトバスケアを終えた彼女はソファーに座ってくつろいでいた