紐パン【灰谷蘭】 ページ24
夜がふけた頃
Aはベッドの上で交際相手の彼と仲良く
「あらら…。ほどけちゃった」
彼は彼女が履いている下着の紐を、両サイドまとめてシュルッと引っ張った
「蘭がほどいたんでしょ」
現在の彼女が着用している下着は…
セクシーランジェリーに分類される紐パンであった
着用しているショーツはサイドが紐で結ぶ仕様になっていた
「そりゃ解きたくなるだろ」
思わず解きたくなるのが人の
「紐パン履いたAがオレを誘惑すんのが悪い」
男の目線で見ればそう捉えられてもおかしくはなかった
「そんなつもりはなかったんだけど…」
彼女は自分ではそんな気はないと言った
「じゃあどんなつもりで履いたンだよ」
彼は詰め寄るように彼女を壁際に追いやった
「まさかオレ以外に見せる奴でもいンのかよ」
壁ドンをしながら彼は彼女に食い気味に聞いた
「なんでそうなるの」
早とちりで勘違いしている彼に彼女は心底呆れた
「ちょっと1回パンツ履くから返して」
彼に下着を脱がされた彼女は下半身が無防備な状態であった
「ん。わかったよ。返す」
手に持っていた紐パンを…
彼は少し手放すのが惜しいと思いながらも、仕方なく彼女に渡した
「私はただ、かわいい下着をつけて
自分の気分を上げたかったの」
下着を履き直しながら彼女は経緯を説明した
勝負下着をつけるメリットは、自分の気分を高めるのも1つの手であった
彼女は好みの下着を普段着でも着用する傾向があった
「それに…オシャレは下着からって言うじゃん」
身だしなみは外面も大事だが内面こそ気を使う必要性があった
「後はふつうにムレにくいし…
ゴムの跡つかない上に、付け心地が軽いの」
ビジュアルに気を取られがちだが、機能性としても優れていた
「あー。まぁ…確かに薄いしな」
彼女の説明に彼も納得した様子だった
見えないところまで自分に気を遣う彼女は…
女子力の塊であり美意識がかなり高かった
381人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おりたん | 作成日時:2022年10月1日 2時