愛寵噺【東京卍リベンジャーズ】 (ページ13)

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「私はもう…立派な大人だもん」

彼女は控えめに告げてマカロンを1つ口に運んだ

「甘い味だけを、知ってるわけじゃないし…」

無意識の内に意味深で言ったこの発言は、徐々に彼を刺激させた

「………Aは苦い味も得意だもんな？」

彼女の発言を逆手にとって彼は少し挑発した

「うぅ…。得意…では、ないけど……」

振られた話題をすぐに察した彼女は、吃(ども)りながら口を開いた

「シテ…って、言われたら……スるよ？」

彼女は半分涙目の上目遣いで彼を見つめた

「……ごめん。ちょっとからかい過ぎた」

予想外の彼女の返答に、彼は自分で話題を振った事を反省した

「無理に…Aにさせねェから」

彼は謝罪を入れた後に彼女の頭を優しく撫でた

「別にいいの。私も…ムキになって、ごめんなさい」

彼女も自分の未熟さを理解して反省した

「ねぇ…。はじめ」

席を立った彼女は彼の隣に移動しそのまま座った

「今日の夜。私のコト、食べてもいいよ……」

彼女は突然、先ほどの会話の詫びのつもりのような発言をした

「この…マカロンみたいに」

要約すると＿＿

砂糖のように甘い自分を食べてと言っていた

女の子は

お砂糖と

スパイス

それと

素敵な

何か

で…

できてる

「……どこでそんなん覚えてくるンだよ」

1枚上手な彼女の口説き文句に対して、彼はお手上げ状態だった

「夜と言わず…今、食うから」

彼女の誘い文句に刺激された彼は次の行動に移った

「うん。いいよ…」

彼は彼女を横抱きにしてリビングのソファーに連れて行った

「甘い私を、召し上がれ」

小悪魔のように微笑む彼女に彼は喉の奥が鳴った

「…っ……ホント、適わねェな。Aには」

その場に彼女を優しく押し倒した彼は、そのまま優しく口付けをした

彼曰(いわ)く…

食後のデザートは別腹であった