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操縦 ページ24

灰谷蘭「オレがハンドル動かすから」





彼は運転席側に少し身を乗り出した





『…っ……わかりました』





Aは素直に従い彼にハンドルを預けた





灰谷蘭「とりあえず、90まで出そうか。



タイミングいいからそのまま車線変更するね」





彼は的確にAに指示を出した





この場ではあえてウインカーを出さずに、時速90kmを保ったまま車線変更をした





灰谷蘭「ああいう奴は関わらねェ方がいい」





煽り運転をする者の心理は理解不能であり、分かりたくもなかった





下手に刺激するよりも…





そもそも相手にしない事が最善策であった





『…っ……ついて、きましたね』





相手の車は前に習って便乗して追いかけて来た





灰谷蘭「はぁー……ったく、なにがしてェんだよ」





彼はため息をついて呆れた





灰谷蘭「こちとらこれから仕事なンだよ」





彼らは任務に向かう途中であった





「逃がすかよ!ここで出くわしたのも…



なんかの縁だ。いっちょ付き合ってもらうぜ!!」





「あの女に外車はふさわしくねェ。



身の程を知れよ。クソアマが」





「ちょうどいい。俺がもらってやンよ」





何かを企んだ運転手は下品に微笑んだ





「いいね。是非ともヴァンテージ乗りたい」





共に乗用している者も、梵天が所有する社用車を狙っていた





「俺が乗るんだからなるべく車は傷つけンなよ」





運転手は助手席の者に声をかけた





「わーってるよ。ちょいと、タイヤパンクさせるだけだ」





黙って見てろと言って懐から拳銃を取り出した





灰谷蘭「……確実に狙ってンな」





彼はバックミラーで後方を確認した





灰谷蘭「パンクさせるつもりか」





相手の助手席側の者が、車の下回りを狙っているのを彼は見逃さなかった





灰谷蘭「A。もっとスピード出して」





限界まで思い切りアクセルを踏めと言った





『わかりました…』





少し躊躇ったがAは彼の言う通りにした





「くそっ!助手席の野郎が操ってるぜ!」





「無駄に器用なコトしてんじゃねェよ」





「なんかよォ…教習所の教官みてェだな」





「感心してる場合かよ。俺らもとっとと、追いかけっぞ」





運転手は同胞にツッコミを入れながら、自身もスピードを上げた





灰谷蘭「……ホントにしつけェな」





彼は相手の執念深さに手を焼いていた

亢奮→←煽動



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設定タグ:東京卍リベンジャーズ , 愛され , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:おりたん | 作成日時:2022年9月19日 16時

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