凶手 ページ7
佐野万次郎「俺とAのどっちを狙ってんのか知らねぇが…」
首領はゆっくり顔を上げた
佐野万次郎「タイミングがわりぃんだよ」
首領は車内で小声で呟いた
佐野万次郎「俺のAが起きるだろ」
一瞬で寝落ちたAの手を握りながら相手を睨んだ
佐野万次郎「敵はこの場で殺す」
梵天の首領が所持している回転式拳銃は＿＿
44マグナム弾を遠くにいる相手に向かって、的確に頭部を狙い1発のみ発砲した
首領は座ったまま器用に拳銃を操り相手を仕留めた
「首領…申し訳ありませんでした！！」
Aの直属の部下は状況を理解して首領の元に駆け寄った
佐野万次郎「静かにしろ。Aが起きる」
首領は彼に音量を落とせと告げた
「すみません。自分の…詰めが甘かったです」
彼は自分が仕留めたプッシャー以外にも敵がいる事に気が付かなかった
佐野万次郎「謝んな。Aにバレねぇうちに片付けとけ」
首領は特に気にしておらず彼に後始末を任せた
「はい。お心遣い…痛み入ります」
彼は深々と頭を下げて告げた
ちなみに、首領が仕留めた相手はAを狙った輩であった
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作者名：おりたん | 作成日時：2022年2月12日 15時
