闇夜に咲く一輪の花８【梵天】 (ページ4)

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草臥ページ4

『あー……疲れた』      

Aは任務終わりで疲労が溜まっていた      

佐野万次郎「今日もお疲れ」      

本日の任務は整理屋と商談をしていた      

整理屋とは＿＿      

闇金融で借金地獄に陥(おちい)った人を…

     さらにカモにするのが整理屋と呼ばれる人であった

      『マイキー…付き合ってくれてありがとうね』

      船上カジノ以来、Aは暗殺の任務を行っていない      

佐野万次郎「お前一人じゃ心配だからな」

      暗殺の任務は灰谷蘭と共に別件で控えているため、暫くは商談のみに絞られていた

      「首領にA様、お疲れ様でした」      

Aの直属の部下は2人に一礼した      

「では…拠点に戻りましょう。ご乗車下さい」      

彼は車のドアを開けて2人を通した

      『いつもありがとうね』      

Aは彼に対して優しく微笑んだ

      佐野万次郎「すまん。世話になる」      

首領は珍しく控えめな態度であった

      「すみませんが……    

しばしの間、少しお待ちいただけますか？」      

『えっ、どうしたの？』      

彼の発言にAは思わず問いかけた

      「A様はお気になさらず。そのままおかけください」