催淫剤 ページ21
同時刻__
美涼は楼主に連れられて折檻部屋に来ていた
逆に好都合
これで_
遠慮なく殺れる
「美涼が来てから…客足が増えて売り上げも伸びたわい」
見世の売上総利益を述べていた
「わしにとって美涼は誇りじゃ」
楼主は美涼に笑顔を向けて言った
「だがの…先日家内は持病で死んだ」
生前、 楼主の内儀は持病を患っていた
「わしの中の寂しさを埋めてくれるのは美涼だけじゃ」
楼主は美涼を後ろから抱き締めていた
「美涼が気に入った」
この店に任務で美涼が来てからは、楼主の機嫌は普段よりも良かった
「抱かせてくれ」
そして床を共にしたいと告げた
『旦那様…ご冗談を』
美涼は楼主の腕から抜けて華麗に躱していた
ってか…
この部屋
さっきから
やけに
甘い香りがする
どこから漂ってきているか分からないが、甘美な香りが鼻にまとわりつくような感じがした
「本心じゃ」
楼主の瞳に写るは、煉獄の如く恋は焦がれて熱く燃えていた
『お戯れを…』
美涼は笑顔を取り繕って告げた
「なんじゃ?照れとるんか?」
楼主は一歩踏み出して美涼に近付いた
は?
ぶち殺してやりたい
だが、今の美涼にとってそれは叶わぬ願いであった
『……っ……!』
何これ
身体が…
熱い
「ビヤク入りの香は気に入ってくれたか?」
楼主は事前に催淫効果のあるお香を焚いていた
催淫剤は肉体的な性機能を活性化させる効能が含まれている
美涼は重たい着物のせいで身動きが取れなかった
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作者名:おりたん | 作成日時:2021年12月4日 10時