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不可避 ページ48

「あのジジィはごみだよ」





聞くところによれば、女性を打擲(ちょうちゃく)してその報酬も摂取している様子だった





「女が体張って稼いだ売り上げ金を強奪とかクソかよ」





その風俗店では劣悪な環境で働かされている者が多かった





摂取した金は店の経営に回しているそうだ





「俺じゃできねぇから…あんたに頼んでんだよ」





通話相手は梵天を手綱に頼ってきていた






"あのジジィから女たちを解放してやってくれ"






店長は雇い主には逆らえない立場であった





「次の行き先には…既に手配してる」





佐野万次郎「どこの店だ?」





首領は別店舗が気になった様子だ





「京都の雇い主が……



俺のトコの女たちを迎え入れてくれる」





男が言う女たちというのは、自分が経営している店の従業員の事である





「女を解放してジジィも死んだら_」






"俺もこれで晴れて自由の身だ"






通話相手は少し嬉しそうに告げた





佐野万次郎「再確認をするとオーナーをぶっ殺して_」






"黒幕を暗殺か?"






会話が長引いたので首領は再確認がてら任務内容を把握した





佐野万次郎「女将(おかみ)に見つかったらくそ面倒だな」





その店の雇い主の奥方の事を指していた





「女将は先日病死した。



だからジジィは余計に気が立ってんだよ」





元々は夫婦経営の店であった





男は日本最大の犯罪組織に託したと言った





「頼りにしてるぜ?梵天さん」





佐野万次郎「うちは万事屋(よろずや)じゃねぇんだよ」





首領は荒々しく通話をぶち切った





借りなんか作らなきゃ良かった




ピンサロとかじゃないだけ




まだマシな方か…

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設定タグ:東京卍リベンジャーズ , 梵天 , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:おりたん | 作成日時:2021年11月23日 9時

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