闇夜に咲く一輪の花４【梵天】 (ページ30)

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キャンディーキスページ30

灰谷竜胆「なんか食ってる？」

口に何かを含んでいる美涼に竜胆はいち早くに気が付いた

『さっきあの子たちに飴もらったの』

メイクをしてもらっている間に口が寂しかった美涼は部下に飴を渡された

灰谷竜胆「何味？」

『イチゴ』

灰谷竜胆「そうなんだ。オレも味見しよ」

そう言って美涼の顎を掬って唇を奪った

『…っ…んッ……！』

美涼は吐息を漏らしながら深いディープ・キスをされた

『はぁ……んっ…い、やッ……！』

灰谷竜胆「食い方がえろいんだよ」

美涼の飴の食べ方を指摘していた

『んんッ…ふっ…！…あッ……』

水音を立てながら舌と舌が深く絡み合っていた

『…っ…や、落ち…着いて…！』

美涼は竜胆の胸を力の限り押した

美涼の抵抗に気付いた竜胆は一度唇を離した

その際にどちらのものか分からない透明な唾液が、美涼の唇に濡れて光っていた

灰谷竜胆「わりぃ…がっついた」

美涼はいつもよりも濃いメイクで涙で目がうっすらと赤く腫れていた

灰谷竜胆「その顔やべぇ」

肩で息をしている美涼に対して竜胆はまだまだ余裕そうだった

灰谷竜胆「そそる」

メイクと涙の力で涙袋がより強調されて美涼は官能的な表情をしていた

灰谷竜胆「ガキの食いもんかと思ったけど…」

竜胆は美涼を恍惚(こうこつ)とした顔で見ていた

「お前と食ってたら＿」

"大人の味がするな"

そして耳元で囁くように告げていた