闇夜に咲く一輪の花３【梵天】

比例 ページ25

現在＿＿





PM：25時





深夜…1時の地下には





組織内No.2の三途春千夜と最高幹部である灰谷竜胆が、1人の女性を縄で拘束していた





梵天内で美涼に対して恨みを持ち合わせている女性を発見したと、美涼の直属の部下より報告があった





「高橋美涼ばっかり囲って＿」






"ムカつく"






女性は拘束されても尚、嘆いていた





「私だって両親いないわよ！！！」





三途と竜胆に投げかけるように告げた





「借金返済のために…枕や殺しも散々やった！！」





自分の過去を感情の赴くままにぶちまけた





「あの女と同じ境遇なのに！！！」





美涼に対して不満があるようだった





「なんで私は上にあがれないのよ！！！」





前から出世して役職につきたかった様子であった





灰谷竜胆「そういうとこだろ」





女性に対して呆れたように言った





三途春千夜「私情を挟んで感情を爆発させんな」





正論を突きつけて女性の頭に銃口を向けていた





灰谷竜胆「美涼はいつでも情を殺して生きてんだ」





美涼の生き様を女性に言い聞かせるように語った





三途春千夜「てめぇと一緒にすんじゃねぇよ」





同類に括られるのが自分の事のように腹が立った様子であった





灰谷竜胆「後な…美涼は風俗は専門外なんだよ」





美涼は殺し屋一筋なので売春は行った事がない





三途春千夜「お前とは別の人種だわ。この売女(ばいた)が」





人としての価値基準が違うと三途は女性に告げた

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