闇夜に咲く一輪の花３【梵天】

指名手配犯 ページ2

美涼は直属の部下と通話をしていた





『I'll go later.』





訳：後で向かうね





周りを警戒して英会話で話していた





？「よう」





美涼は通話の途中で自分に声をかけられた気がした





？「お姉さん英語ペラペラだね〜」





突然声をかけた人物は怪しげな雰囲気を醸(かも)し出していた





……誰？




ホームレスか？





？「俺の顔覚えてねぇの？」





男は被っていたフードを咄嗟(とっさ)に外して顔がよく見えるようにした





『どちら様でしょうか？』





美涼は男を警戒して動向を探っていた





？「そんな警戒すんなよ」






"何もしねぇよ"






美涼は脳内で男を分析していた





よく見ると両手には特徴的な罪と罰のタトゥーが施されていた





『もしかして……半間さん？』





偶発にも美涼は学生時代の知り合いに会ってしまった






目の前に現れた人物は＿＿






"半間修二"






年齢は28歳





現在指名手配中だ





罪状は…





天竺のメンバーであったが故の共犯





殺人の共犯の罪に問われていた





『確か…その稀咲くんは亡くなったんだよね』





美涼は少しだけ半間と外で立ち話をしていた





半間修二「あぁ」





少し悲しそうな顔をして半間は答えた





半間修二「東卍対天竺の抗争の末＿」






"場外決戦でな"






そう言って自分が唯一心を許していた相手の事を語った





『稀咲くんにも貫きたい信念があったんだね…』





半間に釣られて美涼も少し顔を俯かせて、どこか儚げな表情をしていた





悪者扱いされてるけど…




全てが悪いわけじゃないと思うの

夢主side→←promettere

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す