【呪術廻戦】乙骨憂太に依存された。

菅原道真 ページ5

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「君、菅原道真の子孫だった！超遠縁だけど僕の親戚！！」






ピースをして、ふざけた様子で言った五条先生。語尾に星がつきそうなその喋り方。



…いや、その喋り方とは思えない程重要な事を言われた気がしたんだが？？？




憂太が、え……何？子孫？？誰の？？？






「「「スガッ、」」」



『すっ、菅原道真！？』






すす、菅原道真ってアレだろう！？平安時代…呪術全盛期にて呪術師筆頭とし呪霊を祓い続けた偉人！参議である菅原是善の三男坊の政治家ながら呪力も凄まじいとも聞く。原初の呪術師、と言っても過言ではない方だ。今はもう亡くなっている為日本三大怨霊の一人として数えられているが。






「え……誰…？？」



『え……逆に知らないのか？』



「日本三大怨霊の一人」



「超大物呪術師だ」



「ツナ」






だが、まあそれも当の本人が知らないのであれば意味ないな。



…………いや待て。憂太が菅原道真の子孫だったとしたら、非術師の家庭の子である里香が特級にまで及んだのも説明がつく。






『……ならやっぱり…』



「うん、憂太が正しかった。里香が君に呪いをかけたんじゃない、君が里香に呪いをかけたんだ」



「……っ！」






そう、だったのか…里香のものと思われた底無しの呪力も憂太の物。その実態が菅原道真の家系と…






「呪いをかけた側が主従制約を破棄したんだ。かけられた側がペナルティを望んでいないのであれば、解呪は完了だよ」



『……。』






…何となく、夢の中で里香に言われた数々の言葉の意味が段々と分かってきた気がした。

……一つ一つ紐解いていく様に脳が理解していく。






「ま、その姿を見れば分かりきった事だけどね」



「……」






五条先生の言葉に、里香の姿に。
憂太は何を感じたのかドサッ、と膝をついた。






「っ全部……僕のせいじゃないか…！！」






その目から溢れる涙は、今度は懺悔と責任の意を指すのだろうか？






「里香ちゃんをあんな姿にしてっ、沢山の人を傷つけてっ、僕が夏油に狙われたせいで皆が死にかけた……！」






蹲り、頭を抱える姿は見ているこちらまで胸が痛くなる。駆け寄って慰めてやりたいけれど……今彼に言葉をかけるべきは俺じゃない。






「全部っ……全部、僕が…！！！」



「＿＿＿＿憂太」






嗚呼、ほら。
優しい彼女が、優しい彼へ向けて言葉を送る。










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