【呪術廻戦】乙骨憂太に依存された。

争奪 ページ39

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そして京都から東京に帰ってきて数日。







真依とも連絡をよく取り合っているし、何故かいつの間にか東堂先輩の連絡先も入っていた。


まあ、その事や京都での東堂先輩との事を真希達に言ったら、何故か消毒液をプレゼントされたのだが。…………なぜ消毒液？






とりあえず東京に帰ってきてからも皆は通常運転で俺の生活も前と変わることなんて無かった。



憂太はいつも通り距離感が近く愛が重く。

真希はいつも通り向上心と凛々しさの塊で。

先生はいつも通り客観性が欠如しており。

棘はいつも通り悪ノリ好きでおにぎり好きで。

パンダははいつも通りパンダだった。









だった、のだが＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





＿＿＿＿＿＿





＿＿








「おーかーかぁ！！！！」



「い、嫌だからねっ、僕も嫌！狗巻くんが諦めてよ！」



『……。』








只今、俺の部屋の前。右には憂太、左には棘。お互いが自分の腕を俺の腕に絡めて引っ張っている。



この状況なんて言うんだっけ？袋の鼠？



…………。まあ、うん。見ようによっては両手に花とか言えるかもしれないな。俺の腕がギチギチ言っていなければな。





(というか、何でこうなってしまったんだっけ)










思い返せば数十秒前。











任務も丁度よく午前中に終わり……汗をかいたので風呂にも入り、高専も任務も休みな為に部屋に戻った俺はぼーっとしていた。



そうしたら扉がコンコンコン、とノックされたかと思うと棘が入ってきて。






『……棘』



「高菜っ！」






その手にはたくさんの映画のDVDが。
ホラー系からアクション系から恋愛系まで。


幅広いジャンルの映画達……しかもご丁寧にコーラまで持ってきていると来た。準備万端すぎる…そしてこれは恐らく一緒に見よう、というお誘い。






『ん、いーぞ。入れ』



「ツナ〜！」






断る理由もなく、たまにはいいかなと思ったので棘を部屋に入れた。




＿＿＿＿＿＿否。




入れようと、したのである。だが。










＿＿＿＿＿「あーっ！ちょ、狗巻くん！！！」










『え』



「昆布ゥ……」



「駄目！！禁止だよ！目が届く範囲では絶対に止めるからね！？僕の目が黒い内は絶対に！！」



「明ッ太ッ子ッ！！」







そこに少し怒ったような表情をして乱入してきた憂太が棘と何故か言い合いを始めたのである。










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