淫乱 ページ12
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情報を整理してもよく分からないこの状況。
憂太がまるで知らない人みたいになってしまって、何をされるんだと冷や汗は流れて手足は痺れる。
『え、と…憂太、足を離してくれないか…?』
「やーだ、だって離したらAくん逃げるでしょ?」
『っ!?だっ、から!足撫でるな…!男の足なんか触っても何にもならないだろ!』
「そう?綺麗だと思うけど」
『!?』
何がやばいって憂太の色気がやばい。
というか憂太ってこんな感じだったか?いや、まあ確かに元々距離感近い所はあったが…
それに俺が知っている憂太は、気弱ながら努力家…そう、例えるなら小動物の様な奴だ。
最近は凛としてきたものの、まだ気弱だし優しさが顔に滲み出ているし。
「真っ赤なAくん…かわい」
『っひ、』
少なくともこんな表情をする奴ではなかった筈なのに!!
「でもAくん…"そういう"方の話題には疎い癖に、体だけはこんなに淫乱なんだね?感度良すぎるよ」
『っな、お、俺が知る訳……!そもそも"そういう"って何、』
「え、とぼけるの?」
____分かってるくせに。
『___っ、』
「わ、また照れてくれた。あっでも顔は隠しちゃ駄目だよ?表情見えないでしょ」
ふに、と唇を耳にくっつける様にしながら喋る様な囁き方に体がぶるりと震えた。
……しかもいつの間にか憂太に押し倒されるような体勢になっているし。
(というか"そういう"系って……えっ、やはり男女の交際とかの?恋愛とかの?つまり今からしようとしているのは____)
…………サァッと青ざめた。
『ゆ、憂太?俺は男だぞ…!?あ、わっ、分かった罰ゲームだな!?ならもう良いんじゃ…』
「ふふ、こんなに饒舌なAくんも初めて見たなぁ…僕に迫られて焦ってるの?正直言って加虐心を掻き立てられるだけなんだけど」
『っえ、』
……やばい、と本能で感じた。
まるで被食者にでもなった気分だ。
いや何にせよ、俄には信じ難いが憂太は今から俺を襲おうとしている、と…?しかもそういう意味で。
(友人として慕われている方ではとは思っていたが…それも恋愛的な意味だったり、)
いや待て違うそんな筈ない。ただの俺の恥ずかしい勘違いに決まってる。
………じゃあこの状況はなんなんだよ??
(やばい混乱してきた!!!)
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ルーナ(プロフ) - 泉くんが大好きです!更新待ってます。頑張ってください! (11月5日 0時) (レス) id: 02f6ea63a3 (このIDを非表示/違反報告)
つぢ - もうこの作品好きすぎて何度読み返したことか....更新待ってます!!無理のない程度に頑張ってください!! (2022年5月27日 0時) (レス) @page39 id: 544f7ac71d (このIDを非表示/違反報告)
わをん - わぁお…神作品に出会ってしまった!!!(?)3秒で全話読みましたね!!はい!!(??)これからも更新頑張ってください! (2022年4月11日 17時) (レス) @page39 id: 4f85a5269a (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - ばななさん» 有難う御座いますー!天才だなんてそんなっっっ、ご冗談が過ぎますわよ奥様……っ!!男主君褒めてもらえるのめちゃくちゃ嬉しいですw!乙骨くんも真依ちゃんも上手く書けていれば嬉しいですねw更新頑張ります! (2022年3月19日 18時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - れいさん» 男主君はただただ性格がイケメンであって欲しいんですよね……男前!って感じのねwこれからもどんどん愛されていきますので宜しくお願いしますw! (2022年3月19日 18時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2022年1月7日 20時