【呪術廻戦】乙骨憂太に依存された。

感謝 ページ2

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「僕っ、皆が死んじゃったらどうしようかと！」






憂太はえぐえぐと子供の様に慌てて、涙がとめどなく溢れる目を擦る。

…それに赤くなるからと制そうとしたが、泣き顔を見られたくなかったのか顔をそむけられた。






「まあ今一番死にそうなのは憂太だけどなー」



「う"っ」



「確かに俺達を治してくれた事は有難いけどなぁ…自分の傷もしっかり治せって」



「しゃけ！！」



『っふ、事実だがその辺にしておけ』






真希が憂太を弄って、憂太は見事に引っ掛かって。

パンダがそれに悪ノリして。

棘が同調して。

そしてそれを俺が制して。






いつもと同じ光景。既視感しかないそれだというのに今はそれが途轍も無く心地好い。




＿＿＿＿＿＿あぁ、生きていてよかった。




呪術師として不相応な想いだが…今、俺はたしかにそんな気持ちを抱いた。






『助けてくれて、有難う……憂太っ、』






けど、そんな気持ちを抱いた自分がどうにも人間臭く思えて。


俺は生きていたいんだ…仲間の傍にいたいんだ、と再確認できた気がして。その嬉しさと安心感で目元が潤んだ。






『っ、』






＿＿＿＿＿＿数年ぶりに流した涙だった。






「おいおい珍しい事にAが泣きそうになってんじゃねーか。パンダ、スマホあるか？激写だ激写」



「俺パンダだから持ってない」



「私のは戦闘で壊れたんだよ何とかしろや。Aが泣き止んじまう前に早よ」






俺が泣いているのを目敏く見つけた真希が撮ろうとしてくる。趣味の悪い奴だ。


撮られるのはゴメンだし、何に使われるかも分からない。だから直ぐに泣き止むべき…泣き止むべきなのに……






「明太子ッ！！」



「棘の何で壊れてないんだよ」



「ナイスだ棘！撮れ！！弱みにしてダッツ奢らせんぞ！」



「高菜！！！」






＿＿＿＿＿あぁクソ、逆に溢れてきた。






「えっ、ていうかAくんはなんで泣いてるのっ！？もしかして痛いの！？外傷は治し…え心の傷？」



「そんな訳ねぇだろ」



「いくらー」



「だよなー、同級生二人が揃ってガン泣きとか泣き虫過ぎるよな恥ずかしいよなー」






撮られないように目をごしごしと擦って涙を拭く。憂太に目が赤くなるよだとか言われたが構わず顔を背けた。






『…………全部お前らのせいだからな』



「「「え」」」



「おかかぁー」










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