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よくもまぁその服装で出歩けましたね、などと間の抜けたことを思う。三日月さんは何時もの青を基調とした狩衣姿だった。


「貴様……」


「貴様ではないな。三日月宗近だ」


「えっ、勝手に名乗ってはいけませんよ! 其処のあなた、忘れてください!!」


恐らく黒外套の青年はポートマフィアという組織の構成員。若し彼が三日月さんの名前を報告してしまえば刀の名前だと気づいてしまう人が出てくるかもしれない。


「名乗ってはいけないのか?」


「歴史を守るためです。このことがメディアに残ることは許されません。……政府に連絡できれば相談して記憶をいじってもらいますか……」


「ぼくたちがここにいるじてんでじゅうぶんあうとだとおもいますよ」


コソコソと相談する私たちに嫌気が差したのか黒い獣がまた襲いかかってきた。それをギリギリのところで避ける。


「なんで直ぐ殺そうとするんです!?」


「今日、此処の武器庫を狙う輩が出没すると……」


「芥川先輩! 武器庫に襲撃者が現れました! 今は他の構成員が対応しています!」


蜂蜜色の髪をした女性が銃を片手に此方へ向かってきた。此処は女性も銃を持つ世の中なのだろうか。


「何!? じゃあ此方の……」


目を逸らした隙に逃げ出した。後方で獣が迫る気配がしたが、三日月さんが刀で防ぐ。


「なんなんですかこの街は!?」


嘆いても仕方ない。重い足を引きずって延々と逃げ回った。

八→←六



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織川(プロフ) - カティさん» ありがとうございます!続編でもぜひぜひよろしくお願いします……! (2018年3月25日 14時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
カティ(プロフ) - 続編おめでとうございます!とても面白い作品ですね(*^^*)尊敬します! (2018年3月24日 9時) (レス) id: 0319e8dbc2 (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - 花凪@南アルプス天然水さん» ありがとうございます……!! (2018年3月21日 14時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
花凪@南アルプス天然水(プロフ) - はい神作。うん。 (2018年3月19日 10時) (レス) id: 883e9e7f0a (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - サッピーさん» ありがとうございます……! いつもこんな感じでいいのかな、と不安だったのですがサッピー様のコメントで不安吹き飛びました! 更新がんばります! (2018年3月5日 16時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:織川 | 作成日時:2018年2月25日 11時

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