十四 ページ16
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小狐丸さんも、石切丸さんも、岩融さんも見つからなかった。日は暮れ、辺りはすっかり暗くなってしまう。ご飯まで奢られ、その後も探し回ったが、今剣の「きょうはもうつかれました」という言葉を皮切りに中島さんが捜索を中断することを提案した。
「……そうですね。今日はもう止めますか。それではまた明日探偵社に伺いますので」
「あっ、待ってください! 泊まる処……探偵社員が使っている寮があるんですが、泊まりませんか? その方がいいと思います」
必死に寮を勧めてくる中島さんを見ていると断りきれなくなる。今日は野宿する予定だったのでお言葉に甘えることにした。そういえば服を預けたままだった。
「あ、ありがとうございます!」
何故か中島さんにお礼を云われ、その寮とやらに案内される。
「どの部屋に泊まればいいでしょうか?」
三日月さん、今剣、鶴丸さんは二階。私の部屋は一階だった。それぞれ別れ、部屋に入る。
「……電気代も彼方が払うだなんて太っ腹ですね。まるで此処に留めておきたいって云ってるみたい」
中島さんが寮に泊まれとしつこく勧めたのは……。
「監視したいんだろうな!」
「ええ、そうで……ん?」
声の主を探そうと部屋を見渡す。然し、誰もいなかった。
「……あ」
カーテンを開けると二階の窓からぶら下がっている鶴丸さんが見えた。窓を開け、中に招き入れる。
「これからは普通に来てください」
「いやいや、こういうところにも驚きが必要だろう? 普通に行くんじゃあつまらない」
「……理解に苦しみます」
「別にいいさ。……で、先刻の話なんだが」
鶴丸さんは監視、と云っていた。確かに否定できなくもない。
「俺たち、多分ある事件の容疑者として扱われてるぞ」
「……は?」
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織川(プロフ) - カティさん» ありがとうございます!続編でもぜひぜひよろしくお願いします……! (2018年3月25日 14時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
カティ(プロフ) - 続編おめでとうございます!とても面白い作品ですね(*^^*)尊敬します! (2018年3月24日 9時) (レス) id: 0319e8dbc2 (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - 花凪@南アルプス天然水さん» ありがとうございます……!! (2018年3月21日 14時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
花凪@南アルプス天然水(プロフ) - はい神作。うん。 (2018年3月19日 10時) (レス) id: 883e9e7f0a (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - サッピーさん» ありがとうございます……! いつもこんな感じでいいのかな、と不安だったのですがサッピー様のコメントで不安吹き飛びました! 更新がんばります! (2018年3月5日 16時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:織川 | 作成日時:2018年2月25日 11時