十一 ページ13
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「話が突飛すぎて理解できないんですが……」
監視、ちらりと三人を盗み見るが、本当に必要なのか判らない。今起こっている事件と関係があるとも思えなかった。
「いいかい敦君。ヨコハマを徘徊している人ならざる者はね、全員帯刀しているらしいんだ。短刀から大太刀。槍や薙刀もいるらしい」
「帯刀……！？」
「そして彼の三人。先刻社長に云われたんだけれど「三人とも剣の使い手だろう」って然も強いそうだよ」
それなら最初からそうと云えばいいのに。不満気に太宰を見ると、にっこりと笑みを返された。
「でも、僕一人じゃ荷が重いです。あの、僕って嘘とか下手なんで……。直ぐにボロが出たりするかもしれません」
「それは承知の上だよ。……まぁ、心配っていうなら鏡花ちゃんをつけよう。いいよね？」
執務机に向かっていた鏡花は静かに頷いた。
「……あまり役に立てないかもしれないけれど、頑張る」
「頼んだよ。……そろそろ医務室のお嬢さんも起きてくる頃だろうしね」
そう云った瞬間医務室の扉が乱暴に開いた。中から巫女服を来た女性が飛び出てくる。
「此処って何処ですか！？ 誘拐！ ……にしては手厚く介抱してくれましたね……。あっ！」
女性は例の三人の元に駆け寄り、歓喜の声をあげた。やっと見つけた、あと三人、と。
「……あと三人、ですか」
その三人も和装なのだろうか。敦は無意識に溜め息を吐いた。
そして女性はいつの間にか国木田と話をしている。
「すみませんお騒がせして。いきなり知らない場所で寝ていたものですから……」
ぺこりと礼をし、顔を上げる。
「私は島崎Aです。此方は……えっと……。あ、名乗ってないんですか？」
Aは三人とヒソヒソ話したかと思うとまた顔を上げ、にこりと笑った。
「この子は三条衣真君です。衣に真実の真で「いま」と読みます」
やっと名前を云ってくれた。敦はほっと胸を撫で下ろす。
「で、三条……三日月さん」
「三日月……？ 変わった名前ですわね」
ナオミが谷崎にそう囁いていた。それだけなのに仕草が一々官能的だ。
「うちの知り合いを探してくださるんですよね？ よろしくお願いします」
島崎さんは先程と同じように丁寧にお辞儀をした。
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織川(プロフ) - カティさん» ありがとうございます！続編でもぜひぜひよろしくお願いします……！ (2018年3月25日 14時) (
レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
カティ(プロフ) - 続編おめでとうございます！とても面白い作品ですね(*^^*)尊敬します！ (2018年3月24日 9時) (レス) id: 0319e8dbc2 (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - 花凪@南アルプス天然水さん» ありがとうございます……！！ (2018年3月21日 14時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
花凪@南アルプス天然水(プロフ) - はい神作。うん。 (2018年3月19日 10時) (レス) id: 883e9e7f0a (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - サッピーさん» ありがとうございます……！ いつもこんな感じでいいのかな、と不安だったのですがサッピー様のコメントで不安吹き飛びました！ 更新がんばります！ (2018年3月5日 16時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：織川 | 作成日時：2018年2月25日 11時
