六十二 ページ26
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探偵社に向かう道中、薬研と厚がいないか探したが二人が見つかることはなかった。
「……お早うございます」
社屋へと続く扉を開けると、探偵社員の方々が挨拶を返してくれた。然し何処かぎこちない。
「……あれ、人増えていませんか?」
後ろに控える小狐丸さんや石切丸さん、前田たちを見て中島さんが驚きの声をあげる。随分と増えたもンだねェと与謝野さんが感心したように声をあげた。
「はい、あの……昨日見つけまして」
「其の小さい子たちは?」
太宰さんがニコニコと笑いながら尋ねる。よく仕事をサボる人だと聞いていたがちゃんと職場に来ているようだ。偶然かそれとも……。
「主君、政府からの報せでは正体を明かしても構わないと云われています。此処は一旦事情を話しては如何でしょう?」
前田が他の社員には聞こえないような声で囁く。
「……そうですね」
未来から来た、と説明したら信じてくれるだろうか。まぁ信じてくれなくとも此方は此方で任務を果たすことに変わりはない。
「すみません。今までずっと皆さんを騙していました。……少しお話を聞いていただけませんか?」
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織川(プロフ) - カティさん» ありがとうございます!こちらでもよろしくお願いします! (2018年3月27日 12時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
カティ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2018年3月25日 18時) (レス) id: 0319e8dbc2 (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - ななこさん» ありがとうございます!更新がんばりますね……! (2018年3月22日 20時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 続編おめでとうございます!新着確認したら見つけたのですぐに飛んできました!更新頑張ってください! (2018年3月22日 20時) (レス) id: d4cba68423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:織川 | 作成日時:2018年3月22日 20時