十四*お父さん ページ16
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パタパタと廊下を駆ける音が響く。何時もは静かに歩こうと気を付けるのだが、今は一刻でも早くパパに会いたかった。
家出して、困らせて、それでやっとお父さんと呼べるようになるなんて皮肉な話だが、それでも呼びたい。
云うんだ。今まで私を縛ってきたものはもうない。
今なら、今ならきっと。
扉を開けた。パパは執務机に向かって書類の山を眺めている。お仕事が溜まっているようだ。
「おや、Aちゃん」
明るい笑み。優しい眼差し。今までは其の裏で私の扱いに困っているのではないか、と余計なことを考えていた。
今はパパは優しく見える。私が勝手に見ていなかっただけだ。
「あのね……」
少しだけ恥ずかしくて、でも早く云いたい。決心し、私はうつむかせていた顔をあげた。
練習に付き合ってくれた中原さんと尾崎さん。
何時も励ましてくれたエリスちゃん。
皆、皆大好きだ。
でも、私には一番好きな人がいる。
それは……。
「お父さん！」
お父さんは少し照れ臭そうに笑っていた。
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織川(プロフ) - リンクさん» ありがとうございます。私には勿体ないお言葉です……！ これからもがんばります！ (2018年3月9日 18時) (
レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
リンク(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつもどきどきしながら読ませて頂いてました！これからも応援しています！！ (2018年3月9日 0時) (携帯から) (レス) id: b3533b2202 (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - 夏目さん» コメントありがとうございます！全然更新できてなくて申し訳ないです……。更新頻度上げられるようにがんばります！ (2018年2月11日 10時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - 面白いですね！更新頑張ってください！ (2018年1月21日 3時) (レス) id: 0271a002eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：織川 | 作成日時：2017年6月21日 16時
