【名前変換】先輩に恋をしました。【オリジナル】

No.20 ページ20

カチ、カチ、カチ、カチ・・・

室内にメトロノームの音が響く。





（人3）「ここのリズムは四分音符と・・・」

（人5）「・・・わからないです。」

そんな会話がさっきから私の耳に入ってくる。
そして（人3）さんの視線が・・・

A「・・・何ですか？」

（人3）「吹いて。」

この一言。

A「どこですか？」

（人3）「101小節目。」

そこは私もあまり自信がないところ。
自分で吹けば良いものを・・・
それに私は3パート。（人5）は2パート。
音が違う。

A「・・・わかりました。」


私は101小節目を吹いた。


（人3）「まぁ、あんな感じです・・・いやぁ、俺ももう少し真面目に練習しとくべきだったな。」

（人5）「え、練習してなかったんですか？」

（人3）「基本サボり。真面目に練習してた人としてなかった人のレベルの差がわかるだろ？」

（人5）「・・・はぁ・・・？」

（人5）の頭には？が沢山浮かんでいる。









確かに、私は小学校のときは上手いと言われていた。だからもっと上手くなりたくて、上にいきたくて必死に練習をしていた。
勿論、ずっとではない。
4、6年は頑張った方だ。
5年の頃はふざけていた。遊んでいた。
でも、なぜか、自信があったんだ。


自分は下手ではない。
部のなかでは上の方だ。
と。

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