放課後12 ページ12
PM7:35
まことは愛から離れ、重い足取りで黒板の方に近付いていった。
そこには赤いボタンが2つ並んでいた。
まことは左側のボタンを手にとりまた愛の元に戻った。
まだ25分ある。
「さっき、教室が爆発した。」
そう言ったのは、壁に寄りかかって座っていた章介。
皆が章介に目線を向ける。本人はそのまま話を続けた。
「残りは教室の爆破が3つ。」
「もし、これから押すボタンが全て教室の爆破だったとしても…誰かが犠牲になることは間違いない。」
章介の話に付け足して入ってきたのは、隣にいた優太。
「教室の爆破ボタンを押したら安心感は来る。だけど犠牲のボタンが残っていると考えると」
「…きついかも、ね。」
思わず入ってしまった私。
「Aは大丈夫か?」
とっさに心配してくれたのは、優太。
「愛は…勿論泣いてしまってる。Aは…」
「大丈夫だよ。」
今は…。これから、誰かが…もしくは自分が犠牲になると考えると。
大丈夫なんて言ってられないかもしれない。
スピーカーが鳴る。
この音は、いつ聞いても慣れない。
「時間になった。藤澤まこと、ボタンを押せ」
「わ、分かった」
まことは立ち上がり赤いボタンを押す。
それと同時に聞こえたのは、爆破音。
それは私がいるこの空間から聞こえてきたものだった。
「…くっ、」
目の前を見た私は、言葉を一瞬にして失った
「只今、森長章介の左足が爆破した。次に桜井A。ボタンを8:30まで選べ。」
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タナ(プロフ) - やさーんさん» よかったです!!このあと、見所ですっ!優太イケメンっすよね笑 (2017年12月11日 18時) (レス) id: f69ebc7784 (このIDを非表示/違反報告)
やさーん - おススメされた甲斐がありました!イツメン達がこの先どうなるのか楽しみです・・・。更新待ってます!ではまた(優太イケメンかよ・・・ (2017年12月11日 15時) (レス) id: 626d9b3c36 (このIDを非表示/違反報告)
タナ(プロフ) - らーくんさん» ありがとうございます!はあと (2017年12月8日 21時) (レス) id: f69ebc7784 (このIDを非表示/違反報告)
らーくん(プロフ) - 好きですはあと (2017年12月8日 20時) (レス) id: 2844b13f21 (このIDを非表示/違反報告)
タナ(プロフ) - 鶴永ルアさん» おぉー!ありがとうございますっ!とても嬉しいですー!応援よろしくお願いします! (2017年12月7日 23時) (レス) id: f69ebc7784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クレープロール | 作成日時:2017年12月7日 22時