仮面ライダーエグゼイドオリジナルストーリー (ページ32)

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BANしたあいつがやってくる 8 ページ32

リボルは勇樹に視線を向ける。

勇樹は実体を取り戻していた。

「勇樹くんのストレスが消えた？」

エグゼイドの言葉で勇樹のストレスが消え、ウイルスが増殖しなくなったのである。

陰に隠れていた奈瑞菜もその様子を見て驚いていた。

「増殖が止まったな」

勇樹は自分を抑えていたバグスターウイルスを突き飛ばした。

「勇樹！」

エグゼイドはガシャコンブレイカーをソードモードに変形させ、ゲーマドライバーから抜いたガシャットを差した。

『キメワザ！マイティ！クリティカルフィニッシュ！』

「はっ！はぁ～！」

エグゼイドは高速で縦に回転しながら、バグスターウイルスとリボルに斬撃を与える。

「よしっ！…あれ？まだゲームクリアじゃない？おかしいなぁ…」

リボルを倒し、これでクリアと思われたがゲームクリアの演出が行なわれなかった。

『ガッシューン…ガッシャット！キメワザ！』

スナイプは物陰から出てくるとガシャットをガシャコンマグナムに差し、照準をエグゼイドを向ける。

「えっ!?ちょっタンマ！ストップ！」

必死にスナイプを止めようとするエグゼイドだがお構い無しだった。

『バンバン！クリティカルフィニッシュ！』

「はぁ！」

「うわっ！」

スナイプは狙いをエグゼイドから僅かにずらして発射する。

「うぅ！な、何故だ…？自分の…」

「ちょっと危ないじゃないか！」

文句を言おうとスナイプに近づこうとするエグゼイドの後ろで爆発が起きた。

「ミッション、コンプリート」

『ゲームクリア！』

ゲームクリアの表示が現れる。

どうやら本当のリボル本体は光学迷彩を使って身を隠していたようだ。

「勝負は僕の勝ちだ、ガシャットを渡しなよ」

戦いを終え、ゲームエリアから戻るとリボルを倒した彼方が(名前)に言った。

リボル討伐ゲームは彼方が制したからである。

(名前)は名残惜しそうにガシャットを見ると、彼方はそれを奪い取っていった。

「あっ！」

「何するの返して！」

(名前)の後ろにいたルアナも彼方にいう。

「返して欲しかったらいつでも相手になるよ？まあ、君が変身できればの話だけどね」

勝ち誇った笑みを浮かべながら、彼方は去っていった。

「自業自得だな。リスクの高いオペを続行した結果がこれだ」

奈瑞菜も呆れながら(名前)にいう。

「でも…勇樹くんは救われました」

「先生！」

笑顔で駆け寄る勇樹を抱きしめる(名前)。

「恐い思いさせちゃってごめんね」

勇樹の頭を撫でる(名前)。