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先生side ページ5

突然五条さんに呼び出されるのはいつもの事だった。
高専の教室に来いとのことで行くと、そこにはやはり五条さんがいた。
「話とはなんでしょうか」
「まあまあ、そう堅くしないで」
五条さんが宥めるように言った。
呼び出されることはよくあるが、「高専に来い」と言われたのは初めてだったので、何を言われるのかわからない。
五条さんは口を開いた。
「七海には1年の副担任を1か月間お願いしたい」
「…何故私なのですか」
最初に浮かんだ疑問はそれだった。
私ではなくても、代わりはいるはずだ。
「七海は真面目だし、1年とも関わりあるでしょ」
「…関わりがあると言っても、Aさんと虎杖君だけです」
私がそう断言すると、五条さんは続けた。
「それに、今は呪霊の動きが落ち着いてきてる時期だから、1年のレベルアップには丁度いい時期だ」
「……」
「七海は強いし、教師が2人居れば任務でどちらかが居なくてももう片方は教えられる。1年のレベルアップには持ってこいでしょ」
「…まあ、それはそうですね」
その点に関しては納得する。
呪術師は万年人不足だ。
だから、一人一人の「質」を良くしなくてはいけない。
「ということで、明日からよろしく!」
五条さんはそれだけ言うと、勢いよく出ていった。
「…はぁ」
何故こんなにも、あの人は突然物事を押し付けるのか。
…それも生徒のためであるとは知ってはいますが。
誰に言う訳でもなく、そんなことを思った。
決意を示すように、ネクタイを強く締め直した。

教えて、七海先生!→←教えて、七海先生!



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作者名:紗由紀 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/sayukinopurofu/  
作成日時:2022年4月29日 21時

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