教えて、七海先生! ページ36
「…で、ここはこの文法を使って…聞いてますか?」
『聞いてます。先生の声を』
「話の内容を聞いてください」
現在、私は絶賛補習中です。
なぜかというと、実は、私がいない間に英語のテストがあったらしく…
今日私が復帰したのでテストをしてみたら26点(赤点)
現実逃避したい。頭良かったらなー。
…でも、七海先生といられるの、嬉しいなぁ。
『ちょっと休憩しません?』
「まだ10分も経ってませんよ」
とは言いつつ、先生はペンを置いて椅子にもたれかかった。
よし。休憩や。
『先生ってどんな女の人がタイプですか?』
「…貴女はなぜその手の話題を好むのですか?」
『質問を質問で返さないでください!』
先生は眉間に皺を寄せていた。
うわあ、怒られちゃう。怖い。
少し怒られのを覚悟する。
けれど、少し面倒くさそうにこう言ってくれた。
「…笑顔が綺麗で、おしとやかで大人しい人…ですかね」
『…なるほど』
え、笑顔が綺麗でおしとやかで大人しい…ん?私の成分0じゃん。
まじか。つまり、私みたいな人は嫌だと。
「ほら、1分経ちましたよ。休憩終了です」
そう言って先生は置いたペンを持ち始めた。
悲報 私の初恋は、早々に壊れそうです。
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作者名:紗由紀 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/sayukinopurofu/
作成日時:2022年4月29日 21時