検索窓
今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:10,599 hit

教えて、七海先生! ページ36

「…で、ここはこの文法を使って…聞いてますか?」
『聞いてます。先生の声を』
「話の内容を聞いてください」
現在、私は絶賛補習中です。
なぜかというと、実は、私がいない間に英語のテストがあったらしく…
今日私が復帰したのでテストをしてみたら26点(赤点)
現実逃避したい。頭良かったらなー。
…でも、七海先生といられるの、嬉しいなぁ。
『ちょっと休憩しません?』
「まだ10分も経ってませんよ」
とは言いつつ、先生はペンを置いて椅子にもたれかかった。
よし。休憩や。
『先生ってどんな女の人がタイプですか?』
「…貴女はなぜその手の話題を好むのですか?」
『質問を質問で返さないでください!』
先生は眉間に皺を寄せていた。
うわあ、怒られちゃう。怖い。
少し怒られのを覚悟する。
けれど、少し面倒くさそうにこう言ってくれた。
「…笑顔が綺麗で、おしとやかで大人しい人…ですかね」
『…なるほど』
え、笑顔が綺麗でおしとやかで大人しい…ん?私の成分0じゃん。
まじか。つまり、私みたいな人は嫌だと。
「ほら、1分経ちましたよ。休憩終了です」
そう言って先生は置いたペンを持ち始めた。
悲報 私の初恋は、早々に壊れそうです。

教えて、七海先生!→←教えて、七海先生!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紗由紀 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/sayukinopurofu/  
作成日時:2022年4月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。