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10粒。 ページ10
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「…おはよう」
ぺた、ぺた。
少年は顔を上げた。
「お前…」
少女はボロボロで、少年を見下ろした。
少年は言葉が詰まり、何と声をかけて良いか分からなかった。
晴れ、今日は晴れ。
少年はカラカラになった少女を見つめた。
「痛いけどさ、自業自得だよね。こんなんになっちゃってさ、君、君の、おか、お母さんの仇だって…言ってたのにさ…ほんと、ばかだよね」
ぱらぱらと涙を溢す少女を少年は見つめた。
何を、どうやって声をかけよう?
そして、どうやって伝えよう。
「俺、」
少女はゆっくりと少年を見上げた。
「俺、
死ぬことになった」
「…何で?やだぁ…やだよ…」
少年は下を見た。
「何で誰一人守れないの?何で…晴れちゃうの…?」
「しょうがないよな、お前に出ていけって言ったのに、往生するから。カッコ悪いけど、運命は決まってるんだよ」
「私も死ぬんでしょ」
少女は辛そうに言った。
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作者名:しぐれ。 | 作成日時:2018年10月16日 19時