検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:370 hit

10粒。 ページ10

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…おはよう」

ぺた、ぺた。
少年は顔を上げた。

「お前…」

少女はボロボロで、少年を見下ろした。
少年は言葉が詰まり、何と声をかけて良いか分からなかった。

晴れ、今日は晴れ。

少年はカラカラになった少女を見つめた。

「痛いけどさ、自業自得だよね。こんなんになっちゃってさ、君、君の、おか、お母さんの仇だって…言ってたのにさ…ほんと、ばかだよね」

ぱらぱらと涙を溢す少女を少年は見つめた。
何を、どうやって声をかけよう?

そして、どうやって伝えよう。

「俺、」

少女はゆっくりと少年を見上げた。


「俺、









死ぬことになった」

「…何で?やだぁ…やだよ…」

少年は下を見た。

「何で誰一人守れないの?何で…晴れちゃうの…?」

「しょうがないよな、お前に出ていけって言ったのに、往生するから。カッコ悪いけど、運命は決まってるんだよ」

「私も死ぬんでしょ」

少女は辛そうに言った。

11粒。→←9粒。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:オリジナル , しぐれ。 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しぐれ。 | 作成日時:2018年10月16日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。