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8粒。 ページ8
「死んだ…って、誰が…?」
「母さんが、死、死ん…」
少年が震え始めた。
少女は少年の背中を擦り、大丈夫、大丈夫。と囁いた
「早く…早く、しないと…」
少年がポツリと呟いた。
早く?
少年は立ち上がり、急に少女の腕を掴んだ。
「…え?」
「出ていけ…早く…早くしろっ!走れ!」
ずるずると少女を引きずる少年。
少女は暴れる。
「な、何…?やだぁ…離してぇ!やだぁぁあ!」
ドサッ…
「早くしないと…駄目なんだよ…」
少年は倒れ落ちた少女を見下ろして、涙を溢した。
「なん、で?だって、君のお母さんと私じゃ無関係…」
「無関係じゃないんだよ!母さんは…違う…おれ、が…俺が…」
少女はもらい泣きした。いや、本能的に泣いたのかもしれない。
でも、少年の母と少女は関係しているのか。
「…分かった」
少女は立ち上がった。
そして虚ろな目で、
「君のお母さんの仇を取る」
と言った。
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作者名:しぐれ。 | 作成日時:2018年10月16日 19時