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5粒。 ページ5
「笑わないでくれ」
唐突な少年の言葉に、少女は首を傾げる。
「嫌なら、やめるよ」
少年はため息をついて、
「嫌なんだ。やめてくれ」
と言った。
そっか、と言って少女は微笑んだ。
直す気なんてさらさらないのか?それとも、馬鹿なのか?
またもや少年は苛ついていくのだった。
「うん、分かった。それで、帰れば良いのかな」
悲しげに少年を見つめる。
少年は、あわよくば出ていけ、この街から。と言った。
少女はふぅ、とため息をついて立ち上がった。
「また、」
会えるよね。
言いたかったけど、言えなかった。
ずっとずっと、雨音が雑音に変わっていくからだった。
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作者名:しぐれ。 | 作成日時:2018年10月16日 19時