雑音ノイズ (ページ17)

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17粒。ページ17

「欲だよ」

少女は少年のことを指差した。

「君には欲が無い。」

「欲なんて必要無い」

少女は少年の手を引いた。
痛くて、ビックリした。

「バカ」

少年は少女を突き飛ばそうと、拳を握る。

しかしー。

「駄目だよ、私を殺すことも、君には出来ない」

「あ?」

少年は拳を降り下ろすー。

「いけない子だなぁ」

薄く笑って、少女はまた睨み付けた。

「ご厚意位受け取ってくれない?こっちが困るんだよ」

「何言ってーー」

「君に死んでもらっても困る。って言ってるんだけど。」

少年は目を見開いた。

「道は間違っちゃ駄目なんだ」

少女はじっと見た。

「道って云うのは、正しむためにあるもんじゃないのよ」

「は、?」

「いつだって、間違いだらけ。間違いの方が多いの」

少女の目は暗闇に包まれていた。