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14粒。 ページ14
「お前って大人びてるよな」
唐突な言葉に、思わず固まる少女。
「よく、言われるけどさ、実際
皆、私のことが理解出来ないだけなんだよね」
少年は静かに少女を見つめた。
思い返すと、確かに少女は不思議で、奇妙だ。
時折、変なことを言い出すし、雨が好き。
到底、まとまりが無いし、理解することは難しい。
「じゃあこれ、君にあげる」
「あげるって、…お前はどうなる?」
「1つ」
呟いた。
1つしか無い中で、どちらかが死ぬことになるのは当たり前だ。
少年は少女を睨みつけた。
「お前が持てよ、お前のだろ」
「今君にあげたんだよ。君のモノだね」
「元はお前のだ」
「だけど――――――」
少女は口籠った。
このままではラチが開かない…
「分かった、良いこと思い付いたよ」
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作者名：しぐれ。 | 作成日時：2018年10月16日 19時
