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12粒。 ページ12

「孤児院…母さん、確かに働いてた」

過去形。
紛れもなく、少年の母親は死んだのだった。


「それとさ、







助かる方法、思い付いたんだ」

少年は目を丸くして驚いた

「馬鹿だろ…あいつらに逆らうなんて町の終わりだよ」

「私知ってるわ。あの人たちは何かの宗教…」

少女ははっと何かを思い出した。


「私の家に来て!」


「はぁ?何言って…」

無垢に走る少女を見て、溜め息こそついたが、微笑んでしまうのだった。


―――――――――――――――――――――
「お前の母さんは良いのかよ」

「何だって良いんだよ」

「何だって良いってどういうことだよ」


少女はちらりと少年を見た。

13粒。→←11粒。



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作者名:しぐれ。 | 作成日時:2018年10月16日 19時

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