12.理不尽 ページ12
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「臣ー朝だよー」
話しかけても、少しモゾモゾと動くだけで起きる気配はない。
目線を合わせてしゃがむと、
端正な顔立ちに思わずため息が出る。
……ほんっと、綺麗な顔してるよなぁ…
侑とか治もカッコいいとは思うんだけど。
それとは違う、なんか…綺麗系、美人系っていう感じ…。
ツンとした高い鼻とか、いつも綺麗にセットされてる髪が、
寝癖でぴょこぴょこ跳ねているのもなんだか可愛い。
「…おっと、やばい…起こさなきゃ…」
思わず見入ってしまった。
しかし、臣の性格を知っているから触れ辛い。
声だけで起こさなきゃなんないのも結構難しい。
高校の時とか遠征行った時どうしてたんだよ。
「臣っ！起きて、ほら！」
大きな声を出してみると、少し顔を顰めてモゾモゾ動いた。
お、大声作戦効きそうか？あと一押しっぽい。
これはいけそうだ。
「臣ー！」
「………るさい…」
「え、まっ、」
一瞬だった。
腕を掴まれて、体勢を崩してベッドに転がる。
瞬きの間に目の前にはTシャツ、
頭と腰に回った細いのに筋肉質な腕。
……え、どーゆう状況？
抱きしめ……られてる…？臣に…？
理解した途端、どっくんどっくん、と次第に心拍数が
上がって行って、身体が信じられないほど熱い。
手の行き場が分からなくて、
申し訳程度に広い胸板のTシャツを掴んだ。
少し顔を上げれば、綺麗な顔と目があった。
……目があった？
「ぅわぁぁああ⁉」
「いたぁっ⁉」
気づいた臣が、勢いよく離れて私から距離を取る。
余程吃驚したのか、肩で息をして心臓を抑えていた。
「お前っ…何してんだよ出てけよ！」
「お、臣が起きひんから、態々起こしに来たったんじゃ！」
「いいから出てけ！」
「ハァ〜〜⁉いくらなんでも理不尽すぎるやろ！
出て行きますけども！二度寝すんなよ！」
ベッドから降りて、勢いよく部屋から出て行った。
「お、A、あの2人起こせた？」
「起こしました！二度寝しなければもう来ます！」
「お⁉お、おぉ…」
顔の熱が引かない。
……目があったあの一瞬。
臣の顔が爆発しそうなくらい赤くなった。
臣の心臓が飛び出そうなほど音を立てた。
私を引き離す一瞬、臣は微かに手の力を強めて、
私を抱き寄せた。
「……なんやの…」
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しょーゆ - 好きです。もう何十回と読んでますが毎回キュンキュンします。 (8月28日 21時) (
レス) @page23 id: 3bdb915083 (このIDを非表示/違反報告)
そらまゆ🌸🍓 - んにゃー！！！！臣くんかっこかわよい！！！！あ、すみません。コメント失礼します。主さん、このお話、最高です！！！何回も読んでも飽きないです！ (2022年4月30日 19時) (レス) @page45 id: 7272f2ecda (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - れんさん» 詳細をお聞かせいただければ幸いです。よろしくお願い致します。 (2020年12月26日 13時) (レス) id: af0a567945 (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - れんさん» こちらの方が半年以上も遅くなってしまい申し訳ございません！！占ツクに戻ってきたのが数日前で、やっとの思いでお返事書かせて頂いております。本当に申し訳ございません。さっそくボードに行かせて頂きます。お返事はいつでも大丈夫ですので、余裕が出来た時にでも (2020年12月26日 13時) (レス) id: af0a567945 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 星蘭さん» コメントありがとうございます！そんなこと言っていただけて嬉しいです…！また番外編も考えてみます！^_^ (2020年10月12日 22時) (レス) id: c0cfdfe5c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れん | 作成日時：2020年4月6日 22時
