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Aside
めいちゃんこんばんは、センラさんからLINE教えて貰って追加しちゃいました、、
会う約束もしたいので良かったら返事くれると嬉しいです!!
センラさんからのLINEが来てから30分は経っただろうか。
LINEを開いたり閉じたりをしていた私の元にめいちゃんからのLINEが届いた。
まあまああるラグにちょっと送るの緊張してたのかな…なんて、かなりの妄想をかます。
私は許可するところを押す前にどのように返そうかとゆっくり悩んだ。
センラくん含む異性の同級生なら何回かLINEでも会話したことあるし、緊張したことはそんなないけれど、めいちゃんは後輩ということもあり感覚が掴めない。
明るく先輩風吹かせる?顔文字多用する?…どうしよう。
A交換できてうれしい、いつかはしたいって思ってたし!
精一杯考えた割にはなんかどうなんだろうという返信。
まあいいか、と思ってスマホを枕の横にそっと置いたのと同時にピコンとなる通知。
めいちゃんえ、ほんとですか
おれもうれしいです
すぐに来た返信に心臓が跳ねそうになる。
全て平仮名になっているのは慌てて打ったからなのかな、なんて。
心の底から思ってくれてる言葉だと感じられて、口がにやけそうになるのが分かる。
A学校外でも会話たくさんしようね
…と、送って無難なかわいいスタンプも付け足せば、めいちゃんももちろんですの意でスタンプを返してくれた。
めいちゃんもうすぐ夏休みだし、学校外でも会いたいです
勉強で忙しいとは思うんですけど気晴らしにでも会ってくれたらいいなって
Aうん、めいちゃんの歌も聴きたいなぁ…それに一緒に遊べたらいいね
めいちゃん俺が先輩にいい思い出つくってあげますから明日また学校で直接はなしましょ、!!!
その文の後に付け足されたのは自信ありげに"まかせろ"と書かれたスタンプ。
やり取りがどうも恋人同士みたいな気がしちゃってベッドでごろごろと寝がえりをうつ。
Aわかった、楽しみにしてる!
何だろう、と思いながら私は上を見上げた。
そしてこれからくる夏に期待を込めた。
……夏休み。
受験勉強で忙しくなりそうだけど、その忙しさを忘れさせるくらいの楽しみがやって来る予感がした。
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作者名:ふわむにゃ | 作成日時:2021年9月2日 2時