戻った先での兄弟と1 ページ8
訝しげに「は?なんなの?」とキレ気味に聞くトド松に苦笑いしつつ宥め「使って?」と俺はある機械を取り出す。若干リセットボタンに似た形状ではあるもその機能はそれらには付いていない
付いているのは記憶と想い
通夜の日にデカパンにお願いして作って貰ったのはこの装置だった
俺らのリセットボタンと同じ様に兄弟個々のイメージカラーで作って貰い四人にお願いして入れて貰った物
そして女神様にお願いした内容の3つの内の1つでもある…あの時間軸だけでなく他の皆の分もと…だからなるべくなら使って欲しいのだが俺が絡むと色々騒動になる為か皆戸惑った様子で自分の色の装置を眺めている
やっぱり無理か?
いきなり説明するより手っ取り早いと機械を先に渡したからな…仕方無い先に……
そう思った時
にぱっと笑いながら立ち上がった十四松に視線が集まる
「今のおそ松兄さんは大丈夫!僕押すね」
「えっ……十四松兄さん?危なくない?」
「大丈夫!」
「……十四松はなんでそう断言出来んの?」
「えっとねぇ…勘?」
「えっ!?」
若干信用されず心にダメージを受けながらも信じてくれた十四松に感謝する
俺に一瞬視線を向けて笑い十四松はボタンを押した
十四松を黄色い光が包み込み数分後には光が消え…現れた十四松はポロポロ泣きながら俺にすがり付いた
「お前……」と若干キレかけたカラ松を十四松が「違うから」と止める
そして真面目な表情で
「カラ松兄さん、一松兄さん、トド松…僕からもお願い。…僕、上手く言えない伝えれない。けど"自分の想い"はわかるから」
「……わかった」
一松が舌打ちをしながらもボタンを押す
紫色の光が包み込み数分後光が消えた
「やっとアンタ頼ってくれたんだ?」と泣き笑いした後、チョロ松が出ていった方を向いたままそっとため息をついた
「それじゃあ次はこのカラ「最後は嫌だから僕先にするね」えっ?」
語りだしたカラ松を制止しトド松がボタンを押し、ピンクの光が包み込み…光が消えた後
トド松は何も言わずに俺に寄りかかり泣き出した
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抹茶 - 続きは無いのですか?とってもこのストーリー好きなので… (2020年11月5日 22時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:常磐 | 作成日時:2018年1月20日 2時