俺達のリセットボタン

僅かの可能性 ページ12

とりあえず俺は隠れ、こっそりとデカパン博士が以前の俺に対応しているのを見ながら待つ

あぁ…俺、あん時こんな表情してたのか。多分今も大差ない表情なのだろうな

「とりあえずは出来る事、チョロ松君と過ごす事ダスね？修正で日が早まらないとも限らないダスし」
「そうだな…あんがとね」

礼を言い"俺が"ラボからでた

あの時の…あんな思いはもう懲り懲りだ

駆けていく"前回の俺"の後ろ姿を見てデカパンが「……兄弟考える事は同じダスね」そう呟くと静かに扉を閉め振り向く

何と返して良いかわからず視線を逸らしながら"前回のチョロ松"と会わないようにラボを後にした

――――
チョロ松が帰る後ろ姿を見ながらはデカパンはため息をつき呟く

「………また繰り返しダスか…？」

チョロ松君は諦めた表情だった

多分"自分自身の死"を決めているのだろう

それでも次はと頑張るさっきまで居たおそ松の顔を思い出す

気の毒な彼等の為に

運命を変えれるように助言はしよう

気付けば救われる…かもしれないからと

ほんの僅かな可能性ダスがね

「僅かでも…可能性があるダスか？」
『そうだね…気付けたらなくもないよ』

そう微笑む相手に多少イラつきつつ

"二人"そして"皆で"幸せを掴んで欲しいと

そうデカパンは切に願った

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