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2人の話を聞いてしまい、いろんなことが頭の中を駆け巡る。
明日からどんな顔して会えばいいんだろう・・・
実は聞いてましたーなんて言いづらいし。
かといって、何事もなかったかのように振る舞うなんて、私にできるんだろうか・・・
いや、そうしなきゃいけないんだよね?
・・・もしかしたら、もしかしたらいつか告白とかされるのかな?
そのときはどうしたらいいんだろう。
私の気持ちは・・・
そのうち渉君もにかちゃんも「おやすみ」と言って、また静寂が訪れた。
微かに2人の寝息が聞こえてきたころ、私は寝ようとしても、寝付けずにいた。
どうしよう・・・寝れないっ。
さっきからずっと頭の中を駆け巡っている2人の会話。
何も考えないようにしようと思っても、無理だった。
気がつけば、うっすらと部屋が明るくなってきた。
窓から差し込むかすかな光に気づいて、朝がきたことに気づく。
この時間ならもう動いても大丈夫かな?
もう全然寝れないから、ちょっと温かいものでも飲んで落ち着こう。
ゆっくりとベッドを抜け出して、2人を起こさないようにベッドを出た。
リビングに入ってもまだ寝ているみんなを起こさないように静かにカフェオレの準備をする。
すごくすごく静かにしているつもりだった。
『わっ!びっくりした。』
みっくんがひょこっとやってきた。
あぁー・・・起こしちゃったかな。今はできれば1人になりたかったんだけど・・・
『ごめん、起こしちゃった?』
マグカップを持ったまま一応謝る。
みっくんが小さく伸びをして不思議そうにこっちを見てきた。
北「なにしてんの?」
『いやぁーなんか目、覚めちゃって。あ、みっくんも飲む?』
北「あー・・・じゃぁお願い」
1人で落ち着くはずだったけど、みっくんを起こしてしまったし。
・・・みっくんは、何も知らないんだよね?
だったら何も言われないし、私が普通にしてたら大丈夫かな。
2人でカフェオレを持って、ベランダに出た。
ちょっと寒いけど、今の私にはこのくらいがちょうどいいかもしれない。
たわいもない話をしていた時、みっくんに「なにかあった?」と突然聞かれた。
すごくびっくりした。態度にはもちろん、言葉にもしてないから。
みっくんになら相談してもいいのかな?
一瞬そんな気がして言いかけたけど、言ってどうするんだろうと思ったら躊躇ってしまった。
そのあとせんちゃんも起きてしまいリビングに戻ったから、ますます相談のタイミングがなくなった。
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作者名:めいめみ | 作成日時:2017年1月11日 23時