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昨日の夜。
本当はお母さんのベッドで寝るつもりだったのに、なにやら強制的にじゃんけんに参加させれ見事に下位になり雑魚寝が決定した。
もともと、お客さんに雑魚寝させておいて自分だけベッドもなんか悪い気がしてたからこの展開はちょうどよかったのかもしれない
リビング組におやすみを言って、渉君とにかちゃんと自分の部屋へ向かう。
渉君の勝ち取った布団を敷いていると、渉君もにかちゃんも寝床を代わろうと言ってきた。
あぁ、優しいな。
そんなに気を遣わなくていいのに。
そう思って2人の申し出を断って、床でごろごろダラダラしていた。
さっきまでリビングで見ていたテレビの話や、明日の朝ごはんの話を3人でしていたのは覚えているけど、そこからは思い出せない。
寝転がっていたこともあって、知らないうちに寝てしまったらしい。
そのあと記憶が戻ったときにはなぜか私はベッドにいた。
しばらくして、なんだか自分が動かされたような気がして、少し目が覚めた。
でもこの時は本当また寝ようと思えば寝れる、そのくらいにしか眠りから覚めていなかった。
もうひと眠りしよう、そう思ったときに自分のいる場所が床の感触じゃないことに気が付いた。
・・・ん?なんか床が固くないし、むしろ気持ちいい。
でもそんなことどうでもよくなるくらいにまた眠気が襲ってきたから、目を開けることなくまた眠りにつこうとした。
でもその時にちょうどそのタイミングで。にかちゃんと渉君の笑い声が聞こえた。
おかげで私もま目が覚めてしまった。
あ、にかちゃんと渉君起きてる・・・。
ふふ、そうだ。どうせなら突然起き上がってびっくりさせてやろー!
自分が床ではないところに寝ていることはすっかり頭から消えていた。
そして寝たふりをして2人の様子をうかがった。
どんな風に驚かそうかなぁー。
やっぱりベタに大きい声出して起き上がるのが1番かな?
でもあんまり大きい声は近所迷惑になっちゃうし、なんか難しいな。
あ、自然に2人の会話に入っちゃうのもおもしろいかも。
やば、考えてたら面白くなってきた。
今はまだ笑わないように、バレないようにしなきゃ!
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作者名:めいめみ | 作成日時:2017年1月11日 23時