転校生は女の子でした４ (ページ45)

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～千賀side～

んん・・・やっぱ雑魚寝は体痛くなっちゃうな。

そう思って起き上がった。
外の光でリビングの中が明るくなってるから、もう朝だということも分かった。

ふとベランダをみると、みつの背中がいた。
そして、その隣にはみつのパーカーを羽織ったAちゃん。

あれ？なんで？

そう思っていた次の瞬間。
みつの顔がAちゃんの顔に近づいた。

えっ！？？？

一瞬２人がキスしたのかと思って、すごく焦る。
角度的に違う気もするけど、よくわからない。

今度はみつの手がAちゃんに触れて、Aちゃんが下を向く。

あれ、俺やばいの見ちゃったかもしれない・・・
どうしよう、これみんなに言うべきっ？！

そう思って１人で焦っていると、こっちを向いたみつと目が合った。
そしてAちゃんとも。

あ・・・しまった。

そう思ったときにはもう遅い。
Aちゃんに手を振られ、呼び寄せられるがままにベランダに向かった。

俺が行くと２人はいたって通常通りといった感じで、さっきのが嘘みたいだった。
あまりにもいつも通り過ぎて、さっきみた光景が夢だったんじゃないのかと思えてくる。

そうだよね、きっと俺の勘違いだよね。

千「ねぇ、そろそろ中入らない？俺おなかすいちゃったー」

『あ、じゃぁ準備するね』

北「ほかの奴らは？起こす？」

千「勝手に起きるまでそのままでいいんじゃない？たぶんニカが最後だと思うけど」

北「まぁリビングでガチャガチャしてたら、リビングにいる奴らは起きそうだしなー」