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〜北山side〜
『はぁああっ?!ちょ、ちょっとやめてよ。みっくん!!』
北「いやいや、冗談だって。反応しすぎ。なんか心あたりでもあんのー?」
『なっ、ないですぅ!!・・・でも本当床で寝てたはずなんだけどなぁ。いつベッド取っちゃったんだろ』
北「で、その二階堂はどこで寝てたの?」
『ん・・・それが床で』
北「やっぱお前が奪ったんじゃない?ふふ」
『えぇー?そうなのかなー?あぁ・・なんと言う失態・・・』
くだらない話をしていると、Aがくしゃみをした。
北「そんな短いの履いてるからだろー」
『カフェオレで少し温まったつもりだったんだけどな・・』
北「はぁ・・・仕方ねぇな。ほい」
『えっ?!いいよ』
北「お前、俺からのせっかくの優しさを無駄にすんのー?」
『いや、だってみっくん風邪ひくよ?』
北「いいからこれ着とけよ。それか足に巻いとけ」
Aが持っていたカフェオレを奪って、さっきまで着ていたパーカーをAに持たせる。
一瞬困ったような表情をしたAは、「ありがと」と小さな声で言って俺のパーカーを羽織った。
北「こんなところで風邪ひかれたらまた俺が責められるんでね」
『ん?なにそれ』
北「ほらー。前、あったじゃんさ。傘、俺が使ってA濡れて帰って風邪ひいちゃったって」
『・・・あぁ、そんなこともあったような』
北「あの時、まじでみんなに責められたんだからなっ」
『えへへ、ごめんー』
北「えへへじゃねぇーよw」
だんだん冷めてきたカフェオレを飲んでいると、ふと気づいた。
Aの目元に、ちょっとクマできてる気がする。
北「なぁ、お前クマできてない?」
『えっ、うそ!クマできてる?!』
北「うん。うっすらとな。本当一体いつから起きてんだよ」
『いやぁー・・・いつからだろ。あはは』
言葉を濁したAはそのまま外を眺めて何も言わなくなった。
心なしかAの目が泳いでる。
なんか、こいつ今日どうしたんだろ?
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作者名:めいめみ | 作成日時:2017年1月11日 23時