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〜横尾side〜
二「じゃぁベッドいいよ。俺が雑魚寝でいい」
思いがけないニカの言葉。
・・・あ、そっか。Aだからか。ニカもAが大事だから優しいんだな。
横「・・・ベッド、いいの?」
二「いいよ!っていうかわったーがA運ぶの怖い!落としそうだから俺がする!」
横「俺も男だし、Aくらい持てると思うんだけど」
二「だめだめ。万が一を考えて!」
半ば強引に俺とAの間に入って来たニカ。
A起こさないようにって思うと、荒っぽいことはできないからそのままニカに任せることにした。
Aのベッドに枕をセットして、ニカがゆっくりAをおろす。
ニカのAを見る目がすごく優しい。
あ、やばい。
彼氏でもなんでもないのになんか妬けてくるかも・・・
そんなことを思っているとAが寝言を言うから、しゃべってもないのに自分の口を手でふさいだ俺。
ニカもまずいって思ったみたいで俺と同じように慌てる。
Aは結局起きなかったみたいで、またニカとの雑談が始まる。
そしてニカに話しかけられたと思ったら、全く想定外の内容だった。
二「あの、さ・・・どう思ってんの?わったーは、Aのこと」
今ここでぶち込んでくるのか。
まぁ、Aは寝てるし・・・いいか。
隠すのもなんか違うと思って、正直に言うことにした。
横「・・・好きだよ」
二「友達として?」
横「うん。でもそれ以上の好きだと思う」
・・・俺にだけ言わせて、ニカは答えないなんてないよね?
だから俺もニカに聞いた。
答えは想定内だった。
実はちょっと違う答えを期待していた自分もいた。
だってさ、女の子を取り合うなんてさ、なんか格好悪くない?
そんなのは柄じゃないとも思ってるから。
でも、やっぱそうだよな。ニカも・・・
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作者名:めいめみ | 作成日時:2017年1月11日 23時