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〜藤ヶ谷side〜
玉「あーあっ」
Aちゃんたちがリビングを出て行ってから、玉がずっとため息ついてる。
千「玉ぁー。全然寝る気ないでしょ?」
玉「うん。だって宮田と同じ部屋だから」
宮「俺といるとドキドキしちゃうって事かな?もう、玉さんたっら」
玉「きもい」
藤「ははっ」
千「あれ?みつもう寝てんじゃん。早っ」
玉「早すぎだろ」
藤「じゃぁもう電気消すー?消すよー?」
宮「はーい」
部屋の電気を消して布団に入る。
でもさっきまであんなにはしゃいでたからすぐに寝つけるわけでもなくて。
千「ね。みんな寝た?」
暗闇に目が慣れてきたころ、健永が声を小さくして話しかけてきた。
藤「まだ起きてるー」
宮「俺・・・起きてる。でも眠くなってきたわ」
玉「俺、寝てるから」
千「いや、玉はしっかり起きてんだろ」
玉「んふふ、ばれた?」
藤「北山みたいにスッて眠りにつけたら気持ちいいだろうなー」
玉「スッてね」
藤「そう、スッてね」
千「はぁーあ。今頃Aちゃんたち何してんのかなぁ?もう寝てんのかな?」
そう、俺も少し気になってる。
わたが布団でAちゃんが雑魚寝ってことは、少なくともベッドのニカよりも距離は近いだろう。
あ、もわた優しいから、布団をAちゃんに譲ってそうだな。
うん、これありえるわ。
で、Aちゃんもそのわたの申し出を断るの。そしたらまたわたが譲ろうとしてー、の繰り返しみたいなことやってそう。
藤「・・・ふふふっ」
そんなことを想像していると、つい笑い出てしまった。
千「えっ、怖っ。いきなりなに?なんか今笑うとこあった?」
玉「まじびっくりしたー」
藤「いや、ごめん。なんでもない。ははっ」
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作者名:めいめみ | 作成日時:2017年1月11日 23時