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〜横尾side〜
100メートル走にしても、騎馬戦にしても、大縄跳びにしても。
太輔がグラウンドに出ると1年の女子がキャーキャー言ってたな。
さすが太輔。
太輔と一緒に保健係で救護のテントにいたけどあんまり仕事もなくて楽だったな。
来年もこの係ならしていいかも。
あ、でもやっぱり太輔目当ての1年女子はちらほら救護テントに来てたな。
さすが太輔。
仮装応援の時間。
ちょっと距離があって目を細めてAを見ていた。
横「ねぇ太輔。Aの隣って誰?健永じゃなかったの?」
藤「ははっ、あれ千賀健永でしょ?」
横「は?あれ髪長くね?女子でしょ?」
藤「ウイッグじゃないの?なんか化粧もしてるっぽいよ」
ますます目を細めて見るけど、よくわからない。
Aは朝から髪の毛2つに結んでたからわかるんだけど・・・あれ本当に健永なのか?
午前の部最後の仮装応援が終わって、Aと健永が救護テントにやってきた。
『渉くーん!太ちゃーん!お昼行こー!』
藤「ぐふっ。ちょ、やばい。Aちゃん、そいつ連れてこないで。ははっ」
千「ガヤさん、これ以上俺のハートを傷つけないで?」
藤「ごめっ、ははっ。似合ってるよ」
横「うわ、本当に健永だったんだ」
『え、渉君気づかなかったの!?』
横「いや、俺そんな目良くないし。ここから距離あったから」
藤「ねーねー、2人いつまでその格好なの?Aちゃんはいいけど・・・ふっふふふっ」
千「いや、まじ傷つくわ」
『そうだよ、太ちゃん笑いすぎ!かわいいじゃん!』
教室につくまで太輔はずっと笑いっぱなしで。
Aと健永は、教室につくまで何度も「写真撮らせてください」って1年に声かけられてて。
どさくさに紛れて太輔もAの写真撮ってそれを俺に送ってきて。
昼ごはん食べる前にAも健永も着替えて、健永はいつもの健永に戻っていた。
うん、今年の体育祭も楽しかった。
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作者名:めいめみ | 作成日時:2017年1月11日 23時