転校生は女の子でした４ (ページ15)

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～千賀side～

久しぶりに寝坊してしまった。
ぎりぎりセーフで間に合ったものの、校内を進んでいくとなんか全生徒(ほぼ男子)からの視線が突き刺さる。
寝ぐせも直したはずなんだけどなぁ・・・髪の毛おかしいかな？

千「ギリギリセーフっ」

勢いよく教室に入ったはいいけど、わったーをはじめ二階堂までもがノーリアクション。
ガヤさんとみつは笑っている口元を隠しうつむき加減で「おはよう」と。
Aちゃんと宮田はなぜか苦笑いしながら「おはよう」を言ってくれた。

千「え、え、なに？どうしたの？」

この謎な空気がわからず二階堂に尋ねてみるけど怖い顔して「千賀ぁー」しか言わない。
困っているとみつが口を開いた。

北「おぉ！一躍話題の人、千賀さま！」

千「え、なになに？なんかあったの？」

藤「はははっ、自覚なしまで一緒。ははっ」

千「？」

『せんちゃ・・』

横「夏休みの抱き着き事件も実は計画的犯行だったんじゃ・・・」

玉「あ、ありえーる」

宮「なんだよ、ありえーるってｗ」

千「え、ちょっと本当なに？どうしたの？」

北「こいつも天然炸裂か」

『えっ、待って。その言い方私も天然みたいじゃん！』

藤「違うの？」

『違うよ！それに太ちゃんに言われたくない』

千「ちょっとー、だからなんなのさ！」

二「自分の胸に手あてて考えろーっ」

結局このあと、わったーとがやさんが教えてくれた。

あぁ、だから朝から生徒たちにじろじろ見られてたわけか。
Aちゃんも忘れてたみたいだけど、俺もすっかり忘れてたよ。