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〜横尾side〜
窓から差し込む光で目が覚めた。
あぁ、そうだった。
俺、Aのベッドで寝たんだった。
Aが怖いっていうから泊まりに来て、同じ部屋で3人で寝ることになって。
しかも、背後に誰かいてくれた方が寝るとき横向いても怖くないとかよくわからないこと言い出して。
できれば電気もつけたままがいいって言ってたし、俺も怖いのはあまり得意じゃないけどAの怖がり方は尋常じゃないなぁ。
・・・この前泊まった時もAのベッド使ったけど、やっぱり同じ部屋にいるってだけでなんかドキドキする。
Aはまだ寝てるのかな?
そっとベッドから覗いた。
は?健永・・・なにしてんの?
覗くと、健永がAの布団に入り込んでAに抱き着いてる状態で2人とも気持ちよさそうに眠っていた。
叩き起こしてやろうと思ったけど、その前にその姿を写メ撮ってニカと玉に送ってやった。
完璧。よし、起こすか。
Aの背中に顔を埋めている健永の頭をバシッと叩く。
千「ん・・・わった、痛い」
横「お前さぁ、何に抱き着いてるかちゃんと見てみ?」
千「・・・え?・・・・うわぁあっ!!!」
『ん・・・なに?せんちゃん・・・?うるさ』
千「まじごめん、まじごめんっ。違う、これはねっ」
『んー?なに・・・どしたの、せんちゃん・・・』
まだ眠そうなAは理解できてない。
飛び起きた健永は完全に目が覚めたみたい
千「わったー違うよ!誤解だよ!?」
横「すごい気持ちよさそうに寝てたね」
千「違う違う!すっげー気持ちいい抱き枕買った夢見てて・・・っ」
横「そりゃ気持ちいい抱き枕だっただろうね」
千「そういう意味じゃなくてさ!」
横「へえー」
『ん−・・・なに?夢の話?もう少し小さい声で話してよぉ・・・』
千「本当に夢見てて寝ぼけてたのっ!ほらっ、それにAちゃんが冷房ガンガンにしてるからさすがの俺も寒くてたぶんつい・・・」
『あーほんとだ・・・さむ。さっきまで暖かかったのに・・・ふぁあ・・・私もね、なんかふわふわに包まれてるみたいな夢みたぁ・・・ふふっ、暖かかったぁー・・・』
千「ぎゃぁあっ!Aちゃん余計なこと言わないで!はい、起きて!目ぇ開けて!!」
横「・・・とりあえず冷房消すよ?俺もまじで寒い」
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作者名:めいめみ | 作成日時:2016年10月12日 23時