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〜北山side〜
立「お姉ちゃんと、お姉ちゃんの友達に頼まれました。違う高校に通ってるんですけど、藤ヶ谷さんのファンクラブ入ってて。それで・・・井川さんが気に食わないから、どのくらい藤ヶ谷さんに馴れ馴れしくしてるのか知りたいって・・・だから・・・」
立花は相変わらず下を向いたままだけど、ポツリポツリと話し始めた。
立花の話をまとめるとこう。
姉とその友人に頼まれて写真は撮っていたが、それを何に使うかまでは知らなかった。
最初は写真を撮ることにも抵抗があったけど、立花自身Aのことは嫌いだった。仲良しというわけではないが中学の時から接する機会があれば優しくしてくれていた相馬が、高校入学してからはたまに会ったときにもAの話をよくしてくるようになったから。
なんだか自分から相馬が離れていきそうな気がして、Aの存在がうっとおしかった。
次第に相馬への気持ちも歪んでいき、相馬の写真もこそこそ撮ってはこっそり鑑賞するようになった。
北「お姉さんがAになにかしたとか聞いてない?」
立「いえ・・特には」
二「本当のこと言えよ」
立「本当に私はなにも・・!」
北「じゃあさ、心当たりは?A、お前が盗撮した写真とか靴箱に入れられたり休みの日に絡まれたりしてんだけど」
立「えっ・・・そんな・・・」
ひと通り話を聞いた後、立花にもう盗撮はしないと約束させて帰した。
ニカはまだ納得がいかないようだったし、後で合流した玉と千賀もこれで解決したとは思えないようだった。
もう少し立花を泳がせるべきだったかもしれないな・・・、
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作者名:めいめみ | 作成日時:2016年10月12日 23時