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〜北山side〜
北「ねぇ、さっきから何してんの?」
Aに気づかれないように注意しながら、女の子に声をかける。
突然背後から声がしてビックリしたのか、女の子は持っていたスマホを落とした。
二「はーい。ちょっと見せてー」
ニカがタイミングよくスマホをキャッチして、写真フォルダを確認する。
女の子は顔が真っ青。口元もひきつっている。
二「ビンゴ。おい、これどういうつもりだよ」
どうやら今撮った写真があったらしい。
ニカが女の子を睨みつけながら言うけど、当の本人は何も話さない。
北「うちの学校の子だよな?とりあえず名前」
?「・・・」
二「お前こんなことしてシカトまでするつもり?つーかさ、やばい。こいつのスマホのフォルダ、Aとガヤさんの写真ばっかりなんだけど。・・・あれ?これって・・・」
北「なに?どした?」
写真フォルダの中身をチェックしていたニカの手が止まる。
気になってスマホを覗くと、A以外の女の子の写真も大量に入っていた。
よく知っている顔。
Aのことを慕っている1年の相馬の写真だった。
北「これって・・・相馬じゃん」
二「やっぱり?だよな?」
名前を出した瞬間、女の子の体がピクリと動いた。
北「お前が何も話さないんだったら相馬に調べてもらうわ。その方が早そうだし」
?「・・・っ!」
二「つうか、別に学校に相談してもいいんだけどね、俺らは。そうしたら、立場悪くなるのお前だよ?わかってる?」
?「・・・わな・・・で・・・」
北「え?」
?「千草ちゃんには・・・言わないでください・・」
二「はぁ?!なんだよそれ」
北「なんで相馬なの?学校にはバレても平気ってこと?」
?「それは、その・・・」
北「まぁ、とりあえず名前ね。君の名前は?」
?「立花です・・・1年1組です・・・」
北「立花ね。単刀直入に聞くけど、お前がAに嫌がらせしてた犯人なわけ?」
立「・・・・」
二「答えろよ」
立「嫌がらせというか・・・確かに写真は撮りましたけど、それは頼まれたからで。・・・私は本当に写真を撮っていただけです・・・」
二「意味わかんないんだけど」
北「誰に頼まれたの?それもうちの生徒?」
立「それは・・・」
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作者名:めいめみ | 作成日時:2016年10月12日 23時