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〜北山side〜
2日前の朝。
宮「最近平和だねー」
玉「確かに。でも何もなさ過ぎて怖い。A大丈夫かな?」
宮田と玉と一緒に学校に向かう道のりでの会話。
平和なのはいいことなんだけど、もうすぐ夏休みに入る。
さすがに夏休みに入ると、毎日誰かがAのそばにいるってのも難しくなる。
まぁ、何人かは喜んで行きそうだけどw
北「なぁーなぁー。俺ちょっと考えがあるんだけど」
宮「え、なになに?」
北「もうすぐ夏休みじゃん?夏休みに入ると、常にAの近くにいるの難しいわけじゃん?Aに何かあったときにすぐ対応するのも難しくなるかもしれない。それだったらさ、夏休み入る前にケリつけたくない?」
玉「どうやって?」
北「おびき出すんだよ」
宮「どうやって?」
北「例えば今日。玉がAと2人で帰る約束をする。でも放課後になってそれが無理になって、藤ヶ谷とAが2人で帰ることになる。犯人は、たぶん藤ヶ谷とAが2人っきりでいるなんて腹が立ってしょうがないから、なにかしら仕掛けてくると思うんだよねー。だから藤ヶ谷とAをこっそり尾行して、周りに変なやついないかチェックするんだよ。で、上手くいけば犯人を捕まえる」
玉「そんな上手くいく?」
宮「それさ、失敗してAちゃんに危険が及んだらやばくない?」
北「まぁー、それはやってみないとわかんないよね。でもこれが1番手っ取り早いでしょ」
玉「・・・Aの為になるなら俺はするっ」
宮「うーん・・・」
玉「宮田ー!」
宮「わかった・・・協力するけど、みんながいいって言うかなぁ」
北「そーなんだよなぁ。よこーさんとか特に反対しそう。危ないとか言ってさ」
玉「・・・わったーには秘密にする?あとAも。怖がらせたくないし、犯人に釣りだってバレたら意味ないんでしょ?」
宮「Aも横尾さんも演技下手そうだしね」
北「それ言ったらニカも下手そうだなー。でもニカ千にも協力してもらわないと人員足りないから仕方ないか」
宮「二階堂と千さんには、放課後言えばよくない?あんまり早く行ってぼろ出されても困るし・・・俺が横尾さん連れて帰るからさ」
玉「じゃぁー、ガヤには朝のうちに言っておかないとね」
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作者名:めいめみ | 作成日時:2016年10月12日 23時