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横「ごめんね。うちのお母さん・・」
『あ、いやいやいや!うちのお母さんも図々しいていうか・・・ごめんね』
横「でも2人がすでに会ったことがあったっていうのはビックリだったね」
『ほんとっ!しかもなんか意気投合してるしね』
横「話長くなりそうだなー。あ、俺なんか飲み物取ってくる。ちょっと待ってて」
『うん、ありがとう』
渉君がいなくなり、1人になった部屋。
目を閉じて深呼吸すると渉君のにおいがする。
なんか、落ち着くかも。
お邪魔するのまだ2回目なのにな。
横「A?」
目を開けると渉君がマグカップを2つ持って、ドアのあたりに立っていた。
横「ふふっ、もう眠たい?」
『え?!あ、違うのっ。ちょっとリラックスしてたというか深呼吸してたというか』
横「なんだ、目閉じてたからまた寝てるのかと思ったw」
『違うよー!そういうキャラはみっくんだもん。私のお母さん大丈夫そうだった?』
横「なんか盛り上がってたよー。親父はテレビ見てたけど、お母さん同士はなんかキャッキャしてたw」
『ごめんねー。もう、何しに来たんだか・・・ありがと』
ミルクティーが入ったマグカップを受け取って一口飲む。
ふと隣を見ると、私の横に座った渉君と目が合う。
横「ん?」
『ん?』
横「Aは、さ。やっぱり笑ってる方がいいよ」
『え、なぁに?いきなり・・・』
横「いつでも頼ってくれていいからね!ってことかな」
『あ・・・』
横「そういえば、Aは浴衣着るの?祭りの日」
『祭り・・?あぁ、みんなで行こうってなったやつね!うーん・・・浴衣は持ってるけどどうかな。まだ考えてなかった』
横「俺もねー、浴衣持ってるんだ。太輔も持ってるよ。Aが着るなら俺らも着て行こうかなぁって」
『そうなの?渉君たちが着るなら私も着たいかも!でもまだ1か月先でしょ?ふふふっ、気が早いなぁ』
横「楽しみはあった方がいいじゃん。わくわくするでしょ?」
『うんっ、そうだね・・!』
渉君なりに私を元気づけてくれてるのかな?
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作者名:めいめみ | 作成日時:2016年10月12日 23時