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玉「ねぇー、Aー。これ壊れてない?」
『えっ?!』
二「どこどこ?」
玉ちゃんが指さす先は玄関のドア。
家でテレビ見たりお菓子食べたりしていたら夜7時になろうとしていたので、そろそろ解散しようかと外に出ようとした時だった。
玉ちゃんが何度もドアを開けようとするけど、押しても引いても開かない。
『えっ、嘘でしょ?!』
玉ちゃんに代わって何度もドアを開けようとしたけどやっぱり開かない。
にかちゃんが試してみても同じ。
玉「電子キーだし、電気系統がいかれちゃったのかな?」
二「停電・・・じゃないしね」
『ど、どうしよう。解除の仕方わかんないっ。え、でも確かどこかに説明書みたいなの・・・』
二「A、落ち着いて。とりあえず親に連絡してみよ」
玉「はーい、じゃぁまたお邪魔しまーす」
にかちゃんに言われた通りにお父さんに連絡してみたけど繋がらない。
お母さんにも連絡入れてみたけど繋がらない。
管理会社への連絡先もわからないまま。
『はぁ…本当にごめんね。とりあえずお父さんかお母さんから連絡くるの待つしかないみたい・・・』
二「全然だいじょーぶっ!むしろもっとAの家にいられるとかラッキー」
玉「そーそー。なんならAの家に泊まりでもいい」
『いやいや、さすがにこの状況はだめだよ!閉じ込められてるんだよ!?』
玉「密室だね、やばーい」
二「いつか連絡くるから大丈夫だって!な?」
『もう、2人とも平然としすぎだよ・・』
玉「さ、とりあえずお腹を満たそうぜー」
二「お、なに?Aがご飯作る?作っちゃう?」
『えっ、私?!作るの?!・・・カップ麺でどうかな?種類はいっぱいあるよ』
二「女子の家で出てくるのがカップ麺w」
玉「宮田と変わんない・・・w」
2人が文句を言っているのを無視してキッチンに行ってお湯を沸かす。
時計の針は夜8時過ぎ。
まだお父さんとお母さんと連絡はつかない。
3人でカップ麺を食べてテレビを見て過ごす。
9時をまわった頃、ようやくスマホが鳴った。
『もしもし?!お母さん?!あのね実は・・・・うん。そうなの。うん・・・・え?うん。うん、わかった。・・・・じゃぁ今から電話してみる。うん、ありがと。仕事中なのにごめんね。・・・・うん、はーい』
二「お母さんなんて?」
『管理会社に電話してって。番号教えてもらったからかけてみるね』
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作者名:めいめみ | 作成日時:2016年10月12日 23時